狂言の家に生まれた能役者
内容説明
立つこと自体が芸術たりうる。万能を一心につなぐための、舞台への激しい情熱と強靱な志。
目次
1章 狂言の血
2章 能の性根
3章 能の構造
4章 能の演出
5章 能の越境
6章 能と教育
著者等紹介
野村四郎[ノムラシロウ]
昭和11年、和泉流狂言方野村万蔵(人間国宝)の四男として東京に生まれる。兄に狂言方の野村萬、万作。昭和15年狂言『靭猿』で満三歳で初舞台。以来十五歳まで狂言師として舞台に立つ。昭和27年先代観世元正宗家に入門。以来能役者として今日に至る。観世流の長老として、老女物の全てを披演。芸術選奨文部大臣賞受賞、紫綬褒章受章、芸術院賞受賞、観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。東京藝術大学名誉教授。日本能楽会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
二人の兄、萬、万作が狂言師へと進む中、一人能役者への道を選び、観世流シテ方となった偉才が書き下ろす初の自伝。
二人の兄、萬、万作が狂言師へと進む中、一人能役者への道を選び、観世流シテ方となった偉才が書き下ろす初の自伝。二種の血がせめぎ合う伝統と革新への「役の性根」が魂の叫びとなる。
【著者紹介】
1936年東京都生まれ。狂言方和泉流、六世故野村万蔵の四男。能楽シテ方観世流。観世流職分、重要無形文化財総合指定保持者。日本能楽会会長、東京芸術大学名誉教授。