内容説明
土を耕し、堆肥を作って田畑に入れる…そんな農業の常識が変わりつつある。土を耕さず、草(カバークロップ)を生やし有機物で地面を覆うことで、草の根やミミズ、微生物が働いて作物が元気に育つ極上の土ができあがる。そんな「耕さない農業」が、国内外でいま注目されている。この本では、全国の農家の実践に学びながら、新しい不耕起栽培のやり方と可能性に迫る。
目次
世界で日本で「耕さない農業」(世界で広がる「耕さない農業」;微生物が喜ぶ、土が肥える ローラークリンパーで倒して敷き草に ほか)
第1章 「耕さない農業」を見た(草や緑肥を活かす;ミミズや微生物が活きる ほか)
第2章 草は刈らずに倒す(図解 刈らずに倒すとなにがいい?;ふわっと倒して、マルチ効果持続 ドラム缶クリンパー ほか)
第3章 「耕さない農業」ここが知りたい!(ホントにできるの?気になる不耕起栽培Q&A;耕さない農業で経営できる?土はホントによくなる? ほか)
第4章 異常気象にも強い(高温・干ばつ、豪雨に負けなかった 大地再生農業の土を見た;地球沸騰化時代に堂々不耕起宣言 ほか)
出版社内容情報
いま、不耕起栽培がおもしろい!人が土を耕さなくても、カバークロップ(草)や有機物で地面を覆えば、草の根や土壌生物が土を耕し、元気な作物が育つ極上の土を育ててくれる。世界でも関心を呼んでいる新しい不耕起栽培のやり方を、全国の農家の実践から分かりやすく紹介。
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目次
《巻頭》世界で日本で「耕さない農業」
・世界で広がる「耕さない農業」
・ローラークリンパーで倒して敷き草に
・草って邪魔なの?
・バケットでライムギ倒し成功!
第1章 「耕さない農業」を見た
■草や緑肥を活かす
・草は緑のソーラーパネル
・こぼれダネのイタリアンが光を受け止め、土を耕す
・大地再生農業で育てるダイズ
・大規模慣行農業でミックス緑肥と省耕起から始めてみた
■ミミズや微生物が活きる
・ワラや落ち葉で有機物マルチ 裸の土はかわいそう
・究極の「放任栽培」 90歳、耕さない農業に目覚める
・中山間の豪雪地帯 耕さない菜園は春作業が爆早
・時代は不耕起! 物価高騰にも異常気象にもビクともしない
・耕さないノー・ディグ農法
・耕作放棄地で草の上から ノー・ディグ農法やってみた
■「耕さない農業」のいま、これから
「耕さない」農法の可能性 有機栽培へのムリのない転換も
第2章 草は刈らずに倒す
【図解】 刈らずに倒すとなにがいい?
・ドラム缶クリンパー
・ローラークリンパーを自作してみた
・パレットでイタリアンを押し倒し
・分厚いライムギマルチ、成功のポイントが見えた!
・足で踏んづけるフットクリンパー
・リボーンローラー
第3章 「耕さない農業」ここが知りたい!
・ホントにできるの? 気になる不耕起栽培 Q&A
・耕さない農業で経営できる? 土はホントによくなる?
【図解】 不耕起と緑肥による 炭素貯留のしくみ
・不耕起&緑肥の地球温暖化防止力
第4章 異常気象にも強い
・大地再生農業の土を見た
・地球沸騰化時代に 堂々不耕起宣言
・地上部の生育は悪くても サトイモのイモ数2倍!
・災害級の暑さからサトイモを守った 草と寒冷紗のWマルチ
・豪雨後でもスニーカーで入れた 土着菌ハンペンが広がる不耕起畑
・線状降水帯でも被害なし 刈り草と菌よ、ありがとう