地域資源を活かす生活工芸双書 藍
内容説明
藍をはじめ、植物由来の自然の色をふだん使いに。明治初年に日本にやってきた外国人の目には、日本の町にあふれていた藍染めの青が強い印象をあたえたようで、それが「ジャパンブルー」という言葉のもとといわれています。本書は、タデアイ、リュウキュウアイ、インドアイ、ウォードなど含藍植物の特性、タデアイ品種の開発、タデアイの栽培法のほか、〓(すくも)の産地として知られる阿波徳島の藍栽培の歴史、藍師のなりわい、型染めや重ね染めの技法にふれ、若い世代の新たな藍染めの展開をまとめています。
目次
1章 植物としての特徴(藍色を生み出す植物;品種改良のあゆみ)
2章 利用の歴史(植物を染料にする―染色の原理と発祥;伝統的な藍の利用―阿波藍の製造(藍師・栽培・染料づくり)とその染料液の作成
阿波藍の歴史―『藍作始終略書』によりながら)
3章 栽培と利用(アイを栽培する―徳島県での場合;藍染めの染色方法―原理とつくり方、留意点;型染め;重ね染め;阿波藍 伝統的な製法の実際)
4章 新世代の藍利用(徳島県・城西高校発!次代へつなぐJAPAN BLUE!―高校生による「阿波藍」の伝統継承と6次産業化;阿波藍を引き継ぐ―畑で藍を育て色をつくる株式会社BUAISOU;藍の可能性を拓く―これからの藍利用)
出版社内容情報
アイの植物特性、品種と栽培法、阿波藍の歴史と製法、生葉・煮出し・沈殿藍のブドウ糖建て、型染め、たたき染め、藍の重ね染め。