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ガスライティングという支配―関係性におけるトラウマとその回復
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内容説明

「ガスライティング」は映画『Gaslight(ガス燈)』に由来し、2022年には米国で「今年の流行語」に選ばれました。ガスライティングをする者(ガスライター)は被害者を心理的に追い詰め、自己価値感を奪うことで支配します。親子、夫婦、恋愛関係、職場、教育や医療の現場など、権力(パワー)の差が存在するあらゆる関係性にその罠は潜んでいます。本書は、ガスライティングの影響に気づき、健全な境界線を引くための多数のワークを通して、回復への旅をサポートします。それはトラウマインフォームドケアとセルフコンパッションの実践です。



目次

第1部 ガスライティングについて知ろう(ガスライティングとは何か?;家族;親密な関係性;社会)
第2部 回復(過去のトラウマと向き合う;自分の感情を守る;不健全なパターンと行きづまりを打開しよう)
第3部 目標に向かって前進する(自尊心と自信を高める;セルフラブを実践し、本当の自分を受け入れる;信頼と健全な人間関係を確立する)



著者等紹介

ケリー,アメリア[ケリー,アメリア] [Kelley,Amelia]
アートセラピスト、瞑想とヨガの公認インストラクターとして20年の経験をもつ、統合的でトラウマインフォームドなセラピスト。EMDR、催眠療法、ソマティックセラピー、内的家族システム(IFS)、ブレインスポッティングのトレーニングを受けている。モチベーションやさまざまな問題を抱える女性、虐待や関係性トラウマのサバイバー、非常に感受性が強く敏感な気質をもった人(HSP)、健康的な人、成人の注意欠如・多動症(ADHD)へのエンパワメントを中心に、“サイエンス・ヘルプ”分野のトレーナー、ポッドキャスター、ライターとしても活動している

野坂祐子[ノサカサチコ]
大阪大学大学院人間科学研究科臨床教育学講座教育心理学分野教授、博士(人間学)。公認心理師・臨床心理士。2004年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達科学専攻博士後期課程単位取得退学。同年、大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターに着任、2013年より現所属。専門は、発達臨床心理学・トラウマ臨床。日本トラウマティック・ストレス学会理事、一般社団法人もふもふネット理事。児童福祉領域において、虐待・ネグレクトや犯罪被害等によるトラウマの研究と臨床に取り組むほか、一般社団法人もふもふネットにて、性暴力のサバイバーと家族への支援、援助職への教育等を行う。公衆衛生としてのトラウマインフォームドケア/システムを構築することをめざし、さまざまな現場と協働している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

親と子、夫と妻、上司と部下、教師と生徒、医師と患者――さまざまな関係性において、権力(パワー)をもつ側が相手を否定し、主体性を失わせていく情緒的支配とコントロール。それがガスライティングです。

映画『Gaslight(ガス燈)』に由来し、2022年には米国で「今年の流行語」に選ばれるなど注目のこの概念を、本書では詳しく紹介します。
また、ガスライティングの影響を認識し、健全な境界線を引くための多数のワークを通して、回復への旅をサポートします。

近しいだれかとの関係性のなかで息苦しさを感じている方、理由はわからないけれど生きづらい方などにお勧めの1冊です。
トラウマインフォームドケアやセルフコンパッションの実践に関心がある方もぜひお読みください。