環状島へようこそ―トラウマのポリフォニー
内容説明
被傷者に向きあう支援者・表現者たちとの七つの対話=即興演奏。
目次
序章 環状島とはなにか(宮地尚子)
1 臨床における秘密と嘘―環状島から考える(対話者・森茂起)
2 こころの内海に潜る―スキーマ療法と環状島(対話者・伊藤絵美)
3 「ボーダー」・治療者・環状島(対話者・林直樹)
4 「被害」と「加害」の螺旋を超えて―『プリズン・サークル』から考える(対話者・坂上香)
5 トラウマと声・身体(対話者・斎藤環)
6 トラウマインフォームドケアと環状島(対話者・野坂祐子)
7 トラウマと依存臨床の未来(対話者・松本俊彦)
終章 トラウマを語るということ(宮地尚子)
著者等紹介
宮地尚子[ミヤジナオコ]
一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医、医学博士。1986年京都府立医科大学医学部卒業、1993年同大学大学院医学研究科修了。1989〜1992年、ハーバード大学医学部社会医学教室および法学部人権講座に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務、2001年より一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・助教授を経て、2006年より現職。専門は文化精神医学、医療人類学、トラウマとジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
トラウマを抱える当事者、加害者、支援者の
立ち位置を示したモデル「環状島」。その新
たな可能性を7人の対話者とともに探る。