内容説明
「看取り」について、あなたにできること。地域(自宅や介護施設)での看取りが必須となるこれからの時代。医療介護職、そして家族の皆さんが、安心して「より良い看取り」を支えるために…
目次
第1章 導入講座―最期まで輝いて暮らすためにまずは知ろう!介護する側・される側のこころの叫び(アイスブレーク「看取り」とは?;看取りの場面で自分は何か力になれるのか? ほか)
第2章 ステップアップ講座1―最期まで輝いて暮らすためにもっと知ろう!“がんのこと”末期がんでも安心して地域で暮らすために地域のリソースを知る(グループワーク〜がんの例;「自分だったら…」と、考えてみましょう ほか)
第3章 ステップアップ講座2―最期まで輝いて暮らすためにもっと知ろう!“認知症のこと”認知症になった人から学び、考える(「認知症本人の言葉」;認知症の症状への対応 ほか)
第4章 ステップアップ講座3―「食べること」の意味を知る最期まで食を楽しむために(人生の最終段階 身体機能と食べること;食べられないと思われている人たち ほか)
第5章 ステップアップ講座4―「聴く力」を養う地域の誰もが聴いてくれるまちをめざして(「聴くこと・聴く力」が役立つ場;「聴く」ための基本姿勢 ほか)
著者等紹介
大井裕子[オオイユウコ]
1966年広島生まれ。中学時代に祖父母と曾祖母と同居し人の老いを間近で感じ、多くの死別体験をもつ。1985年ノートルダム清心中学高等学校卒業、1992年広島大学医学部卒業後、広島大学放射能医学研究所腫瘍外科入局。大学病院、安佐市民病院などで外科研修の後に、2000年広島大学大学院卒業後は安浦町国保診療所で地域医療、在宅医療の経験を積み2006年6月より東京都小金井市の桜町病院ホスピスの常勤医師となる。2009年笹川記念保健協力財団の助成を受けオーストラリアの緩和ケア研修を修了。ホスピスでがん患者と家族のケアに従事する傍ら、緩和ケア普及、啓蒙のための活動を行っている。2011年10月から岩手県大槌町で東日本大震災後の被災地支援活動「お医者さんのお茶っこ」、2014年10月から広島県廿日市市で、一般市民と一緒に地域で最期まで安心して暮らすことについて考える「“暮らしの中の看取り”準備講座」を継続中。ホスピスでの経験から、食べることと生きることについて関心をもち、はつかいち暮らしと看取りのサポーターとともに地域の食支援にも力を入れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)