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金融政策の全論点―日銀審議委員5年間の記録
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内容説明

異例の金融緩和政策の正常化は、金融市場の最大の注目点だ。実は日本銀行の国債買い入れペースの決定権は2016年9月、政策委員会から日銀の現場へと移っており、現場主導で事実上の金融政策正常化を進める環境は準備されている。一方、2%の物価安定目標をどのように「柔軟化」していくのか。異例の金融政策の幕引きを前に、その本質を追究するとともに、1998年に施行された日本銀行法が持つ意味を改めて考える。



目次

第1部 非伝統的金融政策の評価(限界に直面した非伝統的金融政策;最近の非伝統的手段の検証;非伝統的金融政策の系譜;金融政策の新潮流)
第2部 日本銀行の役割(日本銀行法改正20年の軌跡と評価;日本銀行の中核的政策の現状;日本銀行のフロンティア)
第3部 フィンテックをどうとらえるか(AIの金融市場、中央銀行業務への浸透;デジタル通貨の可能性)



著者等紹介

木内登英[キウチタカヒデ]
1963年生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部卒業、同年野村総合研究所入社。一貫して経済調査畑を歩む。1990年野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年野村證券に転籍し、2007年経済調査部長。2012年7月〜2017年7月日本銀行政策委員会審議委員。野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

大規模緩和の拡大に反対票を投じ続けた、日銀審議委員時代。非伝統的金融政策の限界と日銀の役割、フィンテックの行方を考察。異例の金融緩和政策の正常化は今、金融市場の最大の注目点だ。
日本銀行の国債買い入れペースの決定権は2016年9月、政策委員会から日銀の現場へと移っており、
事実上、金融政策の正常化を進める環境は準備されてきた。
今後、正常化策はどのように講じられていくのか。
一方、2%の物価安定目標はどのように「柔軟化」されていくのか。

著者は2012年7月?17年7月の5年間、日銀審議委員を務めた。
その間、金融緩和の拡大策に対して「副作用が大きい」として反対票を投じ続けた。
日銀は何を議論し、どのように決定してきたのか。
圧倒的なリアリティをもって、日銀や世界の金融当局の議論を振り返る。

本書は3部で構成され、非伝統的金融政策の本質を追究するとともに、1998年に施行された日本銀行法が持つ意味を改めて考察、
また急拡大中のフィンテックへの中央銀行の対応を論じている。

【主要目次】
第?部 非伝統的金融政策の評価                                 
第1章 限界に直面した非伝統的金融政策      
第2章 最近の非伝統的手段の検証
第3章 非伝統的金融政策の系譜
第4章 金融政策の新潮流

第?部 日本銀行の役割 
第5章 日本銀行法改正20年の軌跡と評価
第6章 日本銀行の中核的政策の現状
第7章 日本銀行のフロンティア

第?部 フィンテックをどうとらえるか
第8章 AIの金融市場、中央銀行業務への浸透    
第9章 デジタル通貨の可能性




はじめに

第1部 非伝統的金融政策の評価                                 
第1章 限界に直面した非伝統的金融政策      
第2章 最近の非伝統的手段の検証
第3章 非伝統的金融政策の系譜
第4章 金融政策の新潮流

第2部 日本銀行の役割 
第5章 日本銀行法改正20年の軌跡と評価
第6章 日本銀行の中核的政策の現状
第7章 日本銀行のフロンティア

第3部 フィンテックをどうとらえるか
第8章 AIの金融市場、中央銀行業務への浸透    
第9章 デジタル通貨の可能性

おわりに
事項索引
人名索引
          

木内 登英[キウチ タカヒデ]
著・文・その他