内容説明
ファッションとは何か?衣服とは?12のテーマを通じて文化や芸術としてのファッションを学び、歴史と未来に問う。東大生の反響を呼んだ一度きりの特別講義がその熱を凝縮した一冊となってよみがえる。
目次
集中講義1日目 西洋のパラダイム(裁断と縫製―衣服に起源はあるのか;言葉と学問―ファッションは何を意味するのか;作法と流行―ファッションはなぜ女性のものとなったのか)
集中講義2日目 近代がもたらしたもの(自由と拘束―女性の身体は解放されるのか;モデルと複製―ファッションデザインの近代;メディアとイメージ―衣服がファッションになるとき)
集中講義3日目 創造性への問いかけ(展示と鑑賞―ミュージアムのファッション展;身体と表象―ファッションとアートの接近;名と言説―シャネルはなぜ評価されるのか)
集中講義4日目 歴史と未来をつなぐ(女性と労働―お針子像は消えたのか;日本と近代―洋服とはなんだったのか;批評と研究―ファッション学からファッションスタディーズへ)
著者等紹介
平芳裕子[ヒラヨシヒロコ]
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。1972年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は表象文化論、ファッション文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
東京大学文学部史上初の講義を書籍化!
教養としてのファッション
ファッションとは何か? 衣服とは?
12のテーマを通じて文化や芸術としての
ファッションを学び、歴史と未来に問う。
東大生の反響を呼んだ一度きりの特別講義が
その熱を凝縮した一冊となってよみがえる。
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この教室にいる誰もが服を着ています。私たちの身体を通して文化を作り上げ、資本主義社会のすみずみまで浸透し、日本のみならず世界経済を動かしているのが、ファッションです。にもかかわらず私たちはなぜ、ファッションを「浅い」ものとして見過ごそうとするのでしょうか。それは、ファッションを問うことが、私たち自身の、そして現代社会の根幹を揺るがす問題を孕んでいるからかもしれません。(本文より)
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