あした死ぬ幸福の王子―ストーリーで学ぶ「ハイデガー哲学」
内容説明
20世紀最大の哲学者と称され、世界的名著『存在と時間』の著者、マルティン・ハイデガー。哲学だけでなく、政治や宗教の分野にまで多大な影響を与えた「ハイデガー哲学」のエッセンスをストーリー仕立てで解説。あなたの人生を変える「哲学の授業」が、いま始まる。
目次
序章 宣告
第1章 死の哲学者
第2章 現存在
第3章 道具体系
第4章 本来的生き方
第5章 死の先駆的覚悟
第6章 良心の呼び声
第7章 時間(被投性と企投性)
第8章 世界内存在
終章 幸福の王子
著者等紹介
飲茶[ヤムチャ]
北国生まれ。東北大学大学院修了。会社経営者。哲学、科学、数学をわかりやすく解説するブログを立ち上げ、そのシンプルで奥深い内容に注目が集まる。その後、作家としての活動を開始し、30万部を超えるベストセラー『史上最強の哲学入門』(河出文庫)を筆頭に数々の書籍を世に送り出し、幅広い支持を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
20世紀最大の哲学者の1人、マルティン・ハイデガー(1889〜1976年)。本企画は、ハイデガー哲学(存在と時間)の内容をストーリー仕立てで説明する入門書です。
本書はハイデガー哲学の「死の先駆的覚悟(死を自覚したときに、はじめて人間は本来の人生を生きることができる)」に焦点を当てます。
物語の舞台は中世ヨーロッパ。登場人物は傲慢な王子と謎の老人、そして、物乞いの少女。サソリに刺され、余命1か月を宣告された王子は自暴自棄になり、自殺しようと湖に。そこに謎の老人が現れ、ハイデガー哲学を学んでいく……。
本作は小説という形式をとり、登場人物に「存在」「時間」「死」といった抽象的な概念を対話形式で読み解き、臨場感を持たせる工夫をします。