鳥獣戯画のヒミツ
内容説明
生き生きとした筆づかいで愛嬌たっぷりに動物たちを描いた「鳥獣戯画」。動物たちの正体やストーリーの真意…。多くの謎について独自の視点から文学的に読み解き、絵巻のヒミツに迫ります。
目次
第1章 月と鳥獣戯画(新しい月;京都栂尾山高山寺 ほか)
第2章 『大唐西域記』とお釈迦様(『今昔物語集』に見えるウサギの物語;『ジャータカ』の動物たちは生き生きと ほか)
第3章 カエルとウサギはなぜ相撲をとっているのか?(鹿の背に乗るウサギは蘇跋陀羅である;明恵上人と鳥獣戯画甲巻 ほか)
第4章 鳥獣戯画と明恵上人(明恵上人のきわだつ個性;菩提心絵巻 ほか)
著者等紹介
宮川禎一[ミヤカワテイイチ]
1959年、大分県宇佐市生まれ。1978年に大分県立中津南高等学校卒。1986年に京都大学大学院文学研究科修士修了。考古学専攻。財団法人辰馬考古資料館学芸員を経て、1995年に京都国立博物館考古室技官。2020年からは同館の特任研究員。専門は東アジアの考古学。統一新羅時代の陶質土器の研究。東南アジアの銅鼓の研究。平安時代の経塚遺物の研究。あわせて坂本龍馬を含む幕末史の研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)