内容説明
「新しいタイプの研究組織」へ。日本一高いところにある「富士山測候所」で行われている研究とは―。近年、火山噴火予知や通信技術など各方面から注目される研究事項が加わり、多彩となってきていることを知っていますか?第一部は、改めて富士山そのものを知ることができる事柄を記載。火山としての特徴のほか、文化と芸術の対象として日本人が富士山をどのように捉えてきたのか?などにも触れています。第二部では、一般にも関心が高い研究内容について厳選して紹介。中学生や高校生、ご家庭でも楽しみながら読み進められるよう編集されています。このほか、17項目に及ぶコラムはどれも知的好奇心をくすぐる興味深い内容。読後、「富士山」の見方が変わります!
目次
第1部 富士山だからできる研究(富士山とは;富士山測候所で研究すると何ができるか?;現在の管理体制)
第2部 富士山で調べていること(大気環境を監視する;微生物の観測;高所と人間;雷の魅力;気候影響;放射能の監視;富士山の噴火と噴火予知)
著者等紹介
佐々木一哉[ササキカズヤ]
弘前大学教授、博士(工学)。株式会社村田製作所、田中貴金属工業株式会社を経て、東京大学助教、東京大学准教授、東海大学准教授などを歴任
片山葉子[カタヤマヨウコ]
東京文化財研究所客員研究員、東京農工大学名誉教授、農学博士。米国国立衛生研究所客員研究員、東京農工大学大学院農学研究院教授などを歴任
松田千夏[マツダチナツ]
神奈川県立川崎工科高等学校総合技術科環境化学系教諭。認定NPO法人富士山測候所を活用する会、かわさき市民アカデミー「おもしろ実験クラブ」ボランティアスタッフとして参加
土器屋由紀子[ドキヤユキコ]
富士山環境研究センター・シニアリサーチフェロー、江戸川大学名誉教授、農学博士。東京大学助手、米国商務省客員研究員、気象庁気象研究所室長、気象大学校教授、東京農工大学教授、江戸川大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)