日本人のこころの言葉 世阿弥
内容説明
世界に誇る日本の詩劇「能」を大成した世阿弥が生まれて650年―。生涯のテーマ「花」に秘めた思いを探る。
目次
言葉編(稽古;作能;演技;相伝)
生涯編
著者等紹介
西野春雄[ニシノハルオ]
1943年、青森県生まれ。法政大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科日本文学専攻博士課程満期退学。野上記念法政大学能楽研究所所長・同大学文学部教授を歴任。法政大学名誉教授。専攻は能楽・日本中世文学
伊海孝充[イカイタカミツ]
1972年、神奈川県生まれ。法政大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。博士(文学)。法政大学能楽研究所兼任所員、同研究所特別研究員等を経て、法政大学文学部准教授。専攻は能楽・日本中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」。能を大成した世阿弥の残した肉声から、生涯のテーマ“花”に秘めた思いを探る。
日本が世界に誇る詩劇・能を大成した世阿弥は夢幻能の様式を確立するとともに、多くの芸術論を残している。「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」の名言を含む『風姿花伝』をはじめ、『花鏡』『拾玉得花』などの著作があり、テーマも稽古論、演技論、演出論と多彩である。また『高砂』『敦盛』『井筒』など優れた能も残している。それらの中から世阿弥の肉声を取り出し、世阿弥の中心課題である「花」の理論を明らかにする。