内容説明
不思議な飛地や境界線には、思いがけない歴史とドラマが潜んでいる。世界各地約50ヵ所の国境や境界を集め解説した、異色の地図ブック。
目次
イントロダクション ごく普通の(というわけでもない)地理学
異常な国境線 領内飛地、領外飛地、およびその他の現象
メジュルイェチェ―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ|セルビア
リビア―フランス|スペイン
ブレゾヴィカ―クロアティア|スロヴェニア
カンピョーネ・ディターリア―イタリア|スイス
フェンバーン―ベルギー|ドイツ
ビュージンゲン・アム・ホッホライン―ドイツ|スイス
バールレ―ベルギー|オランダ
ユングホルツ―オーストリア|ドイツ〔ほか〕
著者等紹介
ニコリッチ,ゾラン[ニコリッチ,ゾラン] [Nikoli´c,Zoran]
まだ国名がユーゴスラビア時代の、現在のセルビアに生まれる。幼少より紛争や政争に巻き込まれ、政治的環境の変化が人々の生活に与える多大な影響を見て育ち、世界の国境や政治地理学への関心を高める。生活の糧は、再生可能エネルギーエンジニアとして得ている
松田和也[マツダカズヤ]
翻訳家。翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
旧ユーゴスラヴィア(現セルビア)に生まれ、子供の頃から実際に書き換えられる国境や境界線を目の当たりにしてきた生粋の境界マニアによる、複雑で普通ではない、人間が引いた国境・境界を集めた世界地図集。
飛地や複雑な境界線の見せ方に工夫を凝らしたカラー主題図と、簡にして要を得た解説で、世界各地約50か所の国境や境界を紹介。
地理学・地図学はもちろん、現代の世界を知るうえで有益な知識や視点に満ちた異色の地図集。
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<summary>目次</summary>
イントロダクション ごく普通の(というわけでもない)地理学
異常な国境線 領内飛地、領外飛地、およびその他の現象
メジュルイェチェ(ボスニアヘルツェゴヴィナ|セルビア)
リビア(フランス|スペイン)
ブレゾヴィカ(クロアティア|スロヴェニア)
カンピョーネ・ディターリア(イタリア|スイス)
フェンバーン(ベルギー|ドイツ)
ビュージンゲン・アム・ホッホライン(ドイツ|スイス)
バールレ(ベルギー|オランダ)
ユングホルツ(オーストリア|ドイツ)
キプロスとその国境線
ロシアの飛地
中央アジアの飛地
マダとナワ(オマーン|アラブ首長国連邦)
アルメニア−アゼルバイジャン国境
スレイマン・シャーの墓(シリア|トルコ)
サンピエール=エ=ミクロン
川と湖の島嶼飛地
共同統治領
スペイン・モロッコ国境
フランス・オランダ国境
カナダ・合衆国国境
マーケット島(フィンランド|スウェーデン)
ダイオミード諸島(ロシア|合衆国)
大陸から海ひとつ隔てたヨーロッパの国境
モロッコの砂壁(西サハラ)
パスポート島(バーレーン|サウジアラビア)
北センチネル島(インド)
四国国境
国内の奇妙な国境線――アジア
国内の奇妙な国境線――北アメリカ
国内の奇妙な国境線――ヨーロッパ
国内の奇妙な国境線――オーストラリア
異常な首都
チャンディーガル(インド)
トルニオとハパランダ(フィンランド|スウェーデン)
ラ・キュール(フランス|スイス)
ヴァルガとヴァルカ(エストニア|ラトヴィア)
フランクフルト・アン・デア・オーダーとスウビツェ(ドイツ|ポーランド)
ゴリツィアとノヴァ・ゴリツァ(イタリア|スロヴェニア)
ヘルツォーゲンラートとケルクラーデ(ドイツ|オランダ)
マルトランジュ(ベルギー|ルクセンブルク)
イスタンブール(トルコ)
ウラル川と2つの大陸に跨がる都市
ユダヤ自治州(ロシア)
英国王室属領
ドイツのグリーンベルト
アンドラ公国
カプリヴィ回廊(ナミビア)
ネフト・ダシュラリ(アゼルバイジャン)
セルビア=クロアチア国境線上のノーマンズランド
アトス山
用語集
地図表記・記号凡例
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著者略歴
著・文・その他:ゾラン・ニコリッチ
まだ国名がユーゴスラビア時代の、現在のセルビアに生まれる。幼少より紛争や政争に巻き込まれ、政治的環境の変化が人々の生活に与える多大な影響を見て育ち、世界の国境や政治地理学への関心を高め、本書の執筆に至る。生活の糧は、再生可能エネルギーエンジニアとして得ている。
翻訳:松田 和也
翻訳家。翻訳書多数。創元社刊の翻訳書として、フレッド・B・リクソン『暗号解読事典』、エイミー・ゴールドスタイン『ジェインズヴィルの悲劇』、ピーター・フェンウィック他『死後も生きる〈意識〉』、スコット・クリスチャンソン『図説 世界を変えた100の文書(ドキュメント)』などがある。