目次
序章 トラウマ処理を学ぶ
第1章 発達障害から発達性トラウマ障害へ
第2章 発達性トラウマ障害と複雑性PTSD
第3章 少量処方
第4章 複雑性PTSDへのEMDRによる治療
第5章 複雑性PTSDへの手動処理による治療パッケージ
第6章 自我状態療法
著者等紹介
杉山登志郎[スギヤマトシロウ]
1951年静岡市生まれ。久留米大学医学部卒。名古屋大学医学部精神科、愛知県心身障害者コロニー中央病院精神科医長、静岡大学教育学部教授、あいち小児保健医療総合センター保健センター長などを経て、浜松医科大学児童青年期精神医学講座客員教授、福井大学子どものこころの発達研究センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
著者が工夫を重ね開発した、外来診療で安全に使うことができる複雑性PTSDの治療パッケージを紹介。動画でも視聴できる著者が、長年の経験から工夫を重ね実施してきた、外来診療で安全に使うことができる、複雑性PTSDへの簡易型処理を中核とする治療パッケージを紹介。臨床現場では、トラウマ関連の症例が溢れている。その対応を迫られている精神科医や心理士のためのサイコロジカル・ファーストエイドとしての、このトラウマ処理の手技は、現場のニーズに沿うものである。
手技の様子は、本書に掲載されたQRコードよりアクセスして視聴できる。
序 章 トラウマ処理を学ぶ
? あいち小児センター「子そだて支援外来」の開設
? 症例:トラウマ処理を学ぶきっかけとなった家族の治療
? EMDRを学ぶ
第1章 発達障害から発達性トラウマ障害へ
? 子ども虐待と発達障害との複雑な絡み合い
? もう一つの子ども虐待の後遺症――解離性障害とフラッシュバック
? 第四の発達障害
? ASD未診断の親と被虐待の既往
? 親の側の気分障害の存在と被虐待の既往
? トラウマによって発達障害は起きるか
第2章 発達性トラウマ障害と複雑性PTSD
? 症例:著しい不適応が認められた発達障害の男児と精神科受診中の両親
? 母親への併行治療
? 発達障害臨床でしばしば出会う難治性の親子例
? 複雑性PTSDの臨床像
? 発達性トラウマ障害の臨床像
? 国際的診断基準用の発達性トラウマ障害の診断基準
第3章 少量処方
? 少量処方への気づき
? 症例:少量処方を用いた40歳台女性と小学生女児
? なぜ少量処方が有効なのか
? 複雑性PTSDへの薬物療法
第4章 複雑性PTSDへのEMDRによる治療
? EMDRのプロトコールとチャンスEMDR
? 複雑性PTSD症例へのトラウマ処理の試行錯誤
? パルサーによる4セット法
? 症例:激しいDV被害を受けた親子の併行治療
? さらなる技法の工夫が必要な場合
? 簡易処理による治療の変化
第5章 ?複雑性PTSDへの手動処理による治療パッケージ
? さまざまなトラウマ処理の技法
? トップダウンのトラウマ処理法
? ボトムアップのトラウマ処理法
? なぜ治療パッケージを考えるようになったのか
? 複雑性PTSDへの簡易型処理を中核とする治療パッケージ
第6章 自我状態療法
? 多重人格生成の病理
? 自我状態療法の概要
? 自我状態療法簡易版
? トラウマ処理を行う順番と治療目標
? 症例:自我状態療法によって治療を行った解離性障害をもつ20歳台の女性
? トラウマに蓋をするだけでは治療にならない
杉山 登志郎[スギヤマ トシロウ]
著・文・その他