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メタレプシス―文彩からフィクションへ
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内容説明

物語論からフィクション論へ。フィクションとは「文彩の拡大された様態」である。ホメロスからコルネイユ、ボルヘス、ウッディ・アレンまで。



著者等紹介

ジュネット,ジェラール[ジュネット,ジェラール] [Genette,G´erard]
1930年にパリに生まれる。高等師範学校を卒業したのち、高等研究実習院(後に社会科学高等研究院)ならびにニューヨーク大学で長く教鞭を執る。1970年にツヴェタン・トドロフらと創刊した詩学専門誌『ポエティック』の編集委員を務めつつ多数の著作を発表し、構造主義以降のフランスを代表する文芸批評家、文学理論家として活躍した。特に「物語のディスクール」(『フィギュール3』)で提示した物語論は、その後の文学研究に大きな影響を与える。1990年代以降は分析美学の影響下に研究対象を文学から芸術全般にひろげ、美学に関する著作を発表。晩年には独自の形式をもつ自伝的書物を著した。2018年死去

久保昭博[クボアキヒロ]
1973年生まれ。関西学院大学教授。東京大学大学院総合文化研究科満期退学、パリ第三大学博士課程修了。専門は文学理論、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

物語論からフィクション論へ

――フィクションとは「文彩の拡大された様態」である

ホメロスからコルネイユ、ボルヘス、ウッディ・アレンまで



緩やかにつながる断章形式を用い、ユーモアを交えた語り口で読ませる……本書は、小著ではあるものの、「メタレプシス」という概念をめぐる考察を通じて、ジュネットの詩学と美学のさまざまな側面に触れることができる著作でもある。ジュネット自身によるジュネット入門と言ってもいいかもしれない。(「訳者解説」より)