NON NOVEL カシオペアスイートの客―十津川警部捜査行
内容説明
札幌に到着した寝台特急「カシオペア」車内で若い女性の刺殺体が発見された。現場となったのは展望室タイプの最上級スイート個室。その部屋の男性客は姿を消していた。妻との旅行で同じ列車に乗り合わせた警視庁の退職刑事・内山には、男性客とどこかで会っている記憶があった。北海道警の捜査に協力した内山は、元上司の十津川警部に連絡。やがて八カ月前に渋谷で起きた資産家殺しとの関係が浮上した。その事件は容疑者の自殺で決着していたが…。消えた男性客の正体と行方は?複雑に交錯する謎に十津川が挑む。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和38年「歪んだ朝」で第二回オール讀物推理小説新人賞、40年『天使の傷痕』で第十一回江戸川乱歩賞を受賞。平成16年に日本映画テレビプロデューサー協会・エランドール賞特別賞、17年に第八回日本ミステリー文学大賞、22年に第四十五回長谷川伸賞が贈られた。著作五百冊を目指すミステリー界の第一人者。昭和5年東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)