なぜ私は凍りついたのか―ポリヴェーガル理論で読み解く性暴力と癒し
内容説明
それは神経系のごく自然な反応。恐ろしい出来事に直面したとき、生きのびるために起こる「凍りつき」。トラウマ・性暴力に神経生理学の画期的理論からアプローチする希望の書!神経系の理解が社会にもたらす大きな価値とは。さまざまな立場の専門家・当事者・支援者が論じる、性暴力へのポリヴェーガル的視点の重要性、そして可能性。生き残りの反応から抜け出し、つながりを回復するために。
目次
性暴力被害・性犯罪の現状と課題
第1部 性暴力被害の真実―刑法改正に向けて(刑法改正に向けて;ポリヴェーガル理論とはなにか ほか)
第2部 性暴力とトラウマ―被害の実際と裁判(性暴力被害と発達性トラウマ;性暴力被害の実際―なにがおきていて、被害者はどのような心理状態にあるのか、どのような支援が必要か、現場からの具体的なレポート ほか)
第3部 特別寄稿 加害者像と加害者臨床―ポリヴェーガル理論がもたらす希望(発達性トラウマ障害としての性犯罪者―刑事施設内での犯罪者処愚に現れる「被害と加害」の扱いについて;ポリヴェーガル理論から見た性犯罪者の臨床―現場からの報告)
第4部 ポリヴェーガル理論の可能性―癒しを求めて(座談 性暴力をめぐるポリヴェーガル理論的見解;対談 性的暴行、拉致監禁、迎合についての観察)
著者等紹介
花丘ちぐさ[ハナオカチグサ]
国際メンタルフィットネス研究所代表。トラウマセラピスト。博士(学術)。公認心理師。社団法人日本健康心理学会公認専門健康心理士、ソマティック・エクスペリエンシングプラクティショナー(SEP)。A級英語同時通訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)