全員犯人、だけど被害者、しかも探偵
内容説明
社長室で社長の首吊り死体が見つかった。それに「関わる」メンバーが7人、ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員二人、運転手、清掃員、被害者遺族―。やがて密室のスピーカーから音声が流れる。「48時間後に毒ガスが充満する。“犯人”だけが助かる」と言われ、7人は命をかけた自白合戦を繰り広げるが―。だけど!だけど!!しかも!!!「私が犯人よ!」「俺が犯人だ!」全員が犯人です!
著者等紹介
下村敦史[シモムラアツシ]
1981年京都府生まれ。2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は数々のミステリランキングにおいて高い評価を受ける。短編「死は朝、羽ばたく」が第68回日本推理作家協会賞短編部門候補、『生還者』が第69回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補、『黙過』が第21回大藪春彦賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ビブリオバトルの3世代3大会のグランドチャンプ本にも選ばれた『同姓同名』の著者が新たに仕掛ける、
多重推理しかも密室しかもデスゲームだけど……
下村ミステリはフツーじゃ終わらない!
「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
社長室で社長が殺された。それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー。