神武天皇論
内容説明
我が国第一代天皇のご存在は、悠久の古より現代に至るまで約二千年にわたり伝承されている。国内外の危機や大改革にあたっては、建邦大業の祖が意識され、新たな時代が展開していった。神武天皇に関する史料を再検討し、その御一代と御代を考古学的研究成果も用いて描き、各時代の「神武天皇観」をたどる、神武天皇をご祭神として祀る橿原神宮の御鎮座百三十年記念出版。
目次
第1章 神武天皇とその御代
第2章 飛鳥・奈良時代の神武天皇論
第3章 平安時代から中世における神武天皇観
第4章 神武天皇の末孫として―近世の神武天皇
第5章 幕末・明治期の神武天皇論
第6章 近代日本の歴史教科書における「神武天皇」像
第7章 「紀元節」の廃止と「建国記念の日」の制定