内容説明
公務員とはどんな生き物なのか?人が制度を作り、制度が人を作る。元人事院事務総長が歴史を踏まえて、平成期の公務員制度改革が何を壊し、何を残したのかを明らかにする。統治機構の一翼を担う公務員制度と、そこで働く公務員の現実の姿を知るために必読の書。
目次
公務員とは―公務員の数と人件費
公務員の人材確保―採用試験制度の変遷
国家公務員の人事管理の実際―グループ別人事管理
公務員の人事管理と民間企業の人事管理―日本的人事管理の三種の神器
職階制―ジョブ型人事制度の導入と挫折から考える
新たな人事評価制度の導入と能力・実績主義の徹底
国家公務員の人材育成
天下り―定年制と早期退職慣行という二重の天井
国家公務員の労使関係と労働基本権問題
戦後日本の公務員制度改革
NPMと日本の公務員制度改革
官僚主導論の系譜
官邸主導の確立―幹部人事の一元管理と公務員人事の公正の確保
公務員制度におけるセクショナリズム対策
人事院勧告―勧告制度の意義と歴史的展開
地域給の変遷―地方と都市の経済格差はなぜ拡大したのか
外国人の就官能力と官製ワーキングプア―大公務員制が残した二つの課題
諸外国の公務員制度
おわりに―あるべき日本の公務員制度のために
著者等紹介
森永耕造[モリナガコウゾウ]
1959年福井県生まれ。東京大学教育学部教育行政学科卒業。1983年人事院採用。総務庁人事局、内閣官房に勤務。内閣官房内閣参事官、公務員研修所長、給与局長、事務総長等を歴任。2021年退官。学習院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
公務員とはどんな生き物なのか? 人が制度を作り、制度が人を作る。元人事院事務総長が歴史を踏まえて、平成期の公務員制度改革が何を壊し、何を残したのかを明らかにする。統治機構の一翼を担う公務員制度と、そこで働く公務員の現実の姿を知るために必読の書。