目次
第1章 序論(金属元素;原子から結晶へ ほか)
第2章 金属界面の基礎(金属界面の電子構造;幾何構造(原子配列) ほか)
第3章 金属界面の計測(金属界面の分析法;得られる情報 ほか)
第4章 金属界面の調整と新規物質相の構築―新たな機能の発現(金属基板の作製;表面の清浄化 ほか)
著者等紹介
魚崎浩平[ウオサキコウヘイ]
1976年The Finders University of South Australia,School of Physical Sciences博士課程修了。現在、国立研究開発法人物質・材料研究機構フェロー。北海道大学名誉教授、Ph.D.。専門、表面物理化学・電気化学
近藤敏啓[コンドウトシヒロ]
1991年東京工業大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻博士課程中退。現在、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系教授、博士(工学)。専門、界面物理化学・電気化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
本書は,我々の身の回りにあふれた材料である「金属」に焦点をあて,金属がその他の相(固体,液体,気体)と接する「金属界面」,たとえば電子デバイスや集積回路を構築する上で欠かせない「金属/固体界面」,めっきなどの電気化学反応や腐食・防食といった工業において重要である「金属/液体界面」,触媒などの工業プロセスやガスセンサなどに利用される「金属/気体界面」で起こる様々な化学現象を,基礎的には,「金属界面」の電子構造や幾何構造(原子配列)について,バルクと比較しながら述べ,次いで各界面で起こる代表的な現象について紹介している。また,基礎と応用面との橋渡しとなる「金属界面」の計測法については,様々な顕微鏡や分光法など,十数種類の手法について原理から使い方まで詳細に説明されている。さらに,「金属界面の調製法」や「新規物質相の構築」について最新の研究成果をふんだんに用いて解説されており,学部低学年の学生から大学院生,若手研究者に至る多くの方にとって,手軽な参考書として利用できるようになっている。
第1章 序論
1.1 金属元素
1.2 原子から結晶へ
1.3 代表的な金属の用途
第2章 金属界面の基礎
2.1 金属界面の電子構造
2.2 幾何構造(表面)の電子構造
2.3 金属界面の構造
2.4 金属界面で起こる代表的な現象
第3章 金属界面の計測
3.1 金属界面の分析法
3.2 得られる情報
3.3 電子をプローブとした金属界面計測
3.4 光子をプローブとした金属界面計測
3.5 その他をプローブとした金属界面計測
3.6 金属界面の総合的解析
第4章 金属界面の調製と新規物質層の構築―新たな機能の発現―
4.1 金属基板の作製
4.2 表面の清浄化
4.3 無機物質薄膜構築法
4.4 有機物質薄膜構築法
4.5 金属薄膜のパターニング
4.6 金属超微粒子
おわりに
日本化学会[ニホンカガクカイ]
魚崎 浩平[ウオサキ コウヘイ]
近藤 敏啓[コンドウ トシヒロ]