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Linuxカーネルの教科書―動かしながらゼロから学ぶ (第2版)
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内容説明

今や標準的なサーバーOSであるLinux。その中核となるカーネルの仕組みを分かりやすく丁寧に解説します。1章と2章では基礎を、3章ではソースコードから動く状態にする「ビルド」の手順を紹介。4章以降では、Linuxカーネルの機能を個別に解説していきます。そして、新たに第9章「プロセス間通信」、第10章「仮想化機能の仕組み」を追加。詳しく解説しました。



目次

第1章 Linuxカーネルの基礎
第2章 Linuxカーネルのモジュール管理
第3章 Linuxカーネルのビルド方法
第4章 タスクスケジューラの仕組み
第5章 仮想メモリーを実現する仕組み
第6章 コンテキストスイッチの仕組み
第7章 物理メモリー管理の仕組み
第8章 ファイルシステムの仕組み
第9章 プロセス間通信の仕組み
第10章 仮想化機能「KVM」の仕組み



著者等紹介

末安泰三[スエヤスタイゾウ]
1971年2月、福岡県生まれのフリーランスライター。主な関心領域は、LinuxやAndroidなどに代表されるオープンソースソフトウエア。IT系出版社に勤務していた1998年前後に、Linux情報サイトの立ち上げやLinux専門誌の創刊などに携わった。以後は、そのLinux専門誌の編集記者として活動し、2006年に独立してフリーランスライターに。独立後は、Linuxカーネルやファイルシステム、仮想化ソフトウエアといったシステムコンポーネント関連の動向記事や技術解説記事を主に手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

 本書は、「Linux(リナックス)」の心臓部にあたるカーネルについて理解を深め、Linuxを本格的に学ぶ人のための「初めて読むLinuxカーネルの専門書」です。1991年に一人の大学生が趣味で開発を始めたLinuxというOSは、今や、あらゆる分野で使われていると言っても過言ではありません。組み込み機器やスマートフォンなどのモバイル機器、パソコンのOSとしてはもちろん、スーパーコンピュータのOSとしても使われています。

 LinuxのカーネルはOSS(Open Source Software)として開発されていて、ソースコードがすべて公開されています。そのソースコードを調べれば、機能の詳細や動作の仕組みが分かりますし、改造して好きなようにカスタマイズすることもできます。

 本書の狙いは、Linuxカーネルについて知りたい方に、学習の「入り口」を提供することです。まずはカーネルの全体像を把握して実験できるように、概要解説とモジュールの管理方法、ビルド手順の紹介から始めています。後半では、主だった機能をピックアップし、動作に必要なハードウエアに関するものを含めて仕組みをやや詳しく解説しています。

 今回改訂した第2版では、カーネルやディストリビューションの変化に合わせて内容をアップデートすると共に、「プロセス間通信」「仮想化機能」についての解説を追加しました。