出版社内容情報
《内容》 前作『べてるの家の「非」援助論』で,精神医療領域を超えて大きな注目を浴びた《べてるの家》で,今度は「研究」がはじまった。どうにもならない自分を,他人事のように考えてみる。するとなぜだか元気になってくる,不思議な研究。だから合い言葉は,「自分自身で,共に」。そして,「無反省でいこう!」
《目次》
I わたしはこうして生きてきました−サバイバル系
1 摂食障害の研究−いかにしてそのスキルを手に入れたか
2 「こころの壁」の研究−児童虐待からの脱出
3 生活の“質(しち)”の研究−金欠を生き抜く方法
intermission 1 ライブ! 精神科外来待合室で、岡本さんに出逢う
II 汲めども尽きぬ泉たち−探求系
4 くどさの研究I−幻聴さんにジャックされる人、されない人
5 くどさの研究II−〈くどうくどき〉は食いしん坊だった
6 被害妄想の研究−幻聴さんだって自立する
7 “暴走型”体感幻覚の研究−もう誰にも止められない
intermission 2 ライブ! 幻聴さんとのつきあい方
III あきらめたら見えてきた−つながり系
8 逃亡の研究I−統合失調症から“逃亡失踪症”へ
9 逃亡の研究II−安心して逃亡できる職場づくり
10 ケンカの仕方の研究−発展的別居のすすめ
intermission 3 ライブ! 当事者研究ができるまで
IV 人生は爆発だ!−爆発系
11 爆発の研究−「河崎理論」の爆発的発展!
12 マスクの研究−俺は爆発型エンターテイナー
13 「自己虐待」の研究−そのメカニズムと自己介入について
intermission 4 「当事者」としてのわたしは、何に悩み、苦しんできたのか
V わたしたちの「当事者研究」−インタビュー
14 わきまえとしての「治せない医者」
15 わたしはこの仕事に人生をかけない