内容説明
社会構成主義によるケア論の革新、「ナラティヴ」の時代へ。ナラティヴ。このたった一つの言葉が臨床の風景を一変させた。「精神論vs.技術論」「主観主義vs.客観主義」「ケアvs.キュア」…二項対立の呪縛を超えて、「新しいケア」がいま立ち上がる。
目次
第1章 言葉・物語・ケア
第2章 物語としての自己
第3章 物語としての病い
第4章 外在化とオルタナティブ・ストーリー
第5章 「無知」のアプローチ
第6章 リフレクティング・チーム
第7章 三つの方法
第8章 新しい専門性
第9章 ナラティヴ・コミュニティ
第10章 物語としてのケア
著者等紹介
野口裕二[ノグチユウジ]
1955年千葉県生まれ。北海道大学文学部(社会学専攻)卒業、同大学院博士課程単位取得退学。東京都精神医学総合研究所で都立松沢病院ソーシャルワーカーを兼務しながら、アルコール依存症、セルフヘルプ・グループなどの臨床的研究をおこない、その後、東京都老人総合研究所で、高齢者のソーシャル・サポートなどの日米比較研究をおこなう。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は臨床社会学、医療社会学。医療、看護、福祉などの社会学的分析にとどまらずに、現場で使える社会学、現場に役に立つ社会学を目指している
出版社内容情報
《内容》 「語り」や「物語」を意味する<ナラティヴ>。人文諸科学で衝撃を与えつづけているこの言葉は,ついに臨床の風景さえ一変させた。臨床の物語論的転回はどこまで行くのか。「精神論vs.客観主義」「ケアvs.キュア」という二項対立の呪縛を超え,新しいケアがいま立ち上がる。
《目次》
I
第1章 言葉・物語・ケア
第2章 物語としての自己
第3章 物語としての病い
II
第4章 外在化とオルタナティブ・ストーリー
第5章 「無知」のアプローチ
第6章 リフレクティング・チーム
III
第7章 三つの方法
第8章 新しい専門性
第9章 ナラティヴ・コミュニティ
IV
第10章 物語としてのケア