看護過程の教え方
内容説明
この本は看護基礎教育に携わる看護教員を対象として、「看護過程をどう教えるか」というテーマに向けて書いたものである。このところ看護実践の現場では看護診断やクリティカル・パスなどへの取り組みが盛んになってきている。しかし、看護基礎教育では学生の思考過程を育成することに主眼を置いた看護過程を着実に教育する必要があると著者は考えている。学生の思考過程を育てずして、効果的な実践に結びつくケアを行えるナースが育っていくとは思えない。いくら理論を学習しようと、いくら看護技術を学習しようと、それをいざ行うナースの思考が重要だと考えるのである。看護過程はそういう意味で看護基礎教育の中で非常に重要な科目である。
目次
第1章 看護過程の意味と位置づけ(看護過程とは;看護基礎教育における看護過程の位置づけ;看護過程と看護理論の関係)
第2章 看護過程
講義と演習の実際(看護過程を看護基礎教育の学生に教える場合のポイント;看護過程という科目をどう組み立てるか;看護過程に入る前の導入;看護過程の土台;事例を使用した看護過程)
第3章 看護過程
実習指導の実際(本章で取り上げる臨地実習の位置づけ;臨地実習で看護過程をどう教えるか)
出版社内容情報
《内容》 看護過程の書籍は数多いが、看護教員向けに「看護過程をどう教えるか」を趣旨としたものはない。本書は看護過程の概要を教授するにとどまらず、グループワークによる思考の訓練から、ペーパーペイシェントを使ったアセスメントを展開している。実習場面での学生の思考過程に基づく指導方法を、ユニークでわかりやすく記述している。