アディクション看護
内容説明
依存症や生活習慣病も含め、健康な社会生活を送るには好ましくない習慣的行動によって特徴づけられた生活パターンを、アディクション(嗜癖)という概念によって包括的にとらえる試みである。アディクションに陥った人が、そこから回復を遂げていくためには、生活習慣や生活様式に潜む問題点を一つひとつ取り上げ点検しながら、生活の再建に取り組む必要がある。そのような取り組みに看護職がどのように寄与できるかを明らかにするなかで、健康とは何か、看護とは何かについてあらためて考える。
目次
1 アディクションとは何か(「意思の障害」としてのアディクション;意思の障害をもつ人への看護 ほか)
2 アディクションの視点を看護に生かす(アルコール依存症と看護;薬物依存症と看護 ほか)
3 臨床場面で出会うアディクション問題(精神科病棟―アディクション被害者という視点;内科病棟―看護師を悩ますアルコール問題 ほか)
終章 看護職とアディクション
著者等紹介
宮本眞巳[ミヤモトマサミ]
東京大学文学部社会学科卒業、同大学院医学系研究科修了、保健学博士。東京都立松沢病院看護師、東京都精神医学総合研究所研究員、横浜市立大学看護短大教授などを経て、東京医科歯科大学大学院教授
安田美弥子[ヤスダミヤコ]
東京大学医学部保健学科卒業、医学博士。産業保健師、自治体保健師、東京都立保健科学大学教授、順天堂大学医療看護学部教授などを経て、順天堂大学大学院医療看護学研究科特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)