内容説明
戦後改革に至るまでの森林行政を考察し、あるべき未来を展望する。初版刊行後の行政の動向も踏まえ、「補論 明日の森林ガバナンスに向けて」を追加収録、待望の復刊。
目次
序章 対象と視角
第1章 官民区分政策と山林局の設置―組織の創設
第2章 国有林経営と「保続」哲学―組織内部への制度化
第3章 公有林野問題と組織的協調―組織外部への制度化
第4章 戦時林政と技術者運動―制度化した組織と危機
第5章 戦後改革の意味―組織の再構築
補論 明日の森林ガバナンスに向けて
著者等紹介
西尾隆[ニシオタカシ]
1955年広島県生れ。1978年国際基督教大学教養学部卒業。1986年同大大学院行政学研究科博士後期課程修了(学術博士)。現在、国際基督教大学教養学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
序 章 対象と視角
第一章 官民区分政策と山林局の設置――組織の創設
第一節 大久保構想と山林局の設置
第二節 政治的対立と林学知識
第三節 官民区分をめぐる政策論争
第二章 国有林経営と「保続」哲学――組織内部への制度化
はじめに
第一節 森林三法における「官」と「民」
第二節 国有林野特別経営事業の立案と遂行
第三節 組織哲学の形成と政策転換
第三章 公有林野問題と組織的協調――組織外部への制度化
はじめに
第一節 公有林野問題の発生
第二節 整理開発政策における組織的協調
第三節 公有林野官行造林事業と組織環境
第四章 戦時林政と技術者運動――制度化した組織と危機
はじめに
第一節 技術者水平運動の展開
第二節 昭和初期の国有林・民有林政策
第三節 戦時林政と「保続」原理の廃棄
第五章 戦後改革の意味――組織の再構築
はじめに
第一節 戦後改革と林政の自律化
第二節 戦後林政の変化と連続
結語
補論 明日の森林ガバナンスに向けて
はじめに
第一節 グローバル化の中の森林と林業
第二節 分権化の中の森林ガバナンス
おわりに