断絶としての教育―アルチュセールにおける革命への問い
目次
序章 イデオロギー・偶然性・教育
第1章 上部構造の相対的自律性
第2章 一九六〇年代のエピステモロジーとその限界
第3章 哲学の新しい実践に向かって
第4章 マキャベリにおける偶然と必然
第5章 スピノザからフロイトの方へ
第6章 ブルジョワ・イデオロギーから距離をとること
終章 断絶としての教育のために
著者等紹介
野見収[ノミオサム]
1976年北海道生まれ。2008年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学・京都大学)。現在、沖縄国際大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
経済格差や社会的不平等が拡大している現在、学校教育の場は結果的に階級支配を正当化する装置となっている。アルチュセールの思考をたどることで、諸個人を階級支配のイデオロギーから「断絶」し、科学的認識へと導くための新たな教育原理の提示を試みる。