苔のむすまで
内容説明
考古学から現代美術まで、世界のアートシーンを沸かせつづける美術作家の時空を超えた初評論集。
目次
人にはどれだけの土地がいるか
愛の起源
地霊の果て
能 時間の様式
護王神社再建
京の今様
塔の昔の話
不埒王の生涯
虚ろな像
骨の薫り
風前の灯
異邦人の眼
大ガラスが与えられたとせよ
末法再来
さらしな日記
苔のむすまで
著者等紹介
杉本博司[スギモトヒロシ]
1948年東京生まれ。立教大学経済学部を卒業後、ロサンジェルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。74年よりニューヨーク在住。現代美術作家として活動するかたわら、古美術商を営んでいた時期も。2001年、ハッセルブラッド国際写真賞受賞。建築にも造詣が深く、99〜2002年にかけては「ベネッセアートサイト直島」の護王神社再生プロジェクトに携わった