内容説明
高野山に生まれ、撮り続けて50年。代表作から新作まで、作品147点を収載。弘法大師空海の生誕地から四国・紀伊山地の修行の地、中国(唐)への求法の旅、帰朝後開いた東寺、高野山など、その壮大な軌跡を映像化。空海を体感しつつ撮影された山野の風景や密教の伝灯行事、秘仏を多数掲載。神護寺、吉野・金峯山寺、天河大辨財天社、丹生都比売神社ほか、ゆかりの地を独自取材。
目次
千二百年の時を超えて
空海の足跡
紀伊山中の聖地
理想の密教道場 高野山
五大に皆響きあり(高野山真言宗宗務総長・添田隆昭)
写真の中に空海の声を聞く(高野山大学名誉教授・静慈圓)
空海、むしろ弘法大師(作家・池澤夏樹)
著者等紹介
永坂嘉光[ナガサカヨシミツ]
1948年、和歌山県高野山生まれ。大阪芸術大学卒。1970年頃から高野山の撮影を始め、密教の源流を巡ってアジア各国を取材。日本の霊山も数多く取材し、宗教と文化をテーマにしたスピリチュアルな映像表現で知られる。2002年、アメリカ、カーメルのウェストン・ギャラリーで個展「Echoes of the Spirit」開催後、同所で作品を常設展示。大阪芸術大学写真学科教授として、長年写真教育に携わる。日本写真芸術学会芸術賞、日本写真協会作家賞、和歌山県文化功労賞、地域文化功労者文部科学大臣表彰などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
国際都市・長安から輝かしい唐の文化と密教の教えを持ち帰り 日本に広めた空海。平安初期に生きた知の巨人の息吹を、1200年の時を超えてたどります。
大自然と対話し、「五大」すなわち 地、水、火、風、空という現象世界のすべてから声を聞いた空海のイメージを、半世紀にわたって映像化してきた写真家が迫った決定版。
生誕地から深山の修行の地、中国への旅、神護寺・東寺、高野山の霊場 -
東寺の国宝仏像群と伝真言院曼荼羅、高野山の行事を新規取材した貴重な一冊
永坂嘉光(ながさかよしみつ)
大阪芸術大学写真学科教授。1948年、和歌山県高野山の山内に生まれ育つ。1970年頃より高野山の撮影を始め、密教の源流を追ってインド、中国、ブータンなどアジア各地を、また国内の山岳信仰や霊場を数多く取材。宗教と文化を主題とするスピリチュアルな写真表現は海外でも評価が高い。
主な作品集に『高野山』(毎日新聞社)、『永遠の宇宙-高野山』『空海の歩いた道 一 残された言葉と風景」(文・頼富本宏)、「空海 一 千二百年の輝き」(以上、小学館)など