目次
1 自己愛性パーソナリティ障害は「関係性」の障害(特徴―健康な人間関係を築けないという障害;患者像―他人の気持ちに無関心。愛しているのは自分だけ ほか)
2 恥や屈辱感が耐え難く、怒りに結びつく(心理―傷つきやすい自分も尊大な自分も好きじゃない;心理―「ばかにされること」にいちばん腹が立つ ほか)
3 治療法はオーダーメイド。マニュアルはない(受診―夫婦問題、「うつ」などが受診のきっかけ;目標―「安定した自己」を得ることが治療の目標 ほか)
4 できること、してはいけないこと(本人―社会で生活していくために自分でできること;家族―治療の協力者という立場を保つ ほか)
著者等紹介
狩野力八郎[カノリキハチロウ]
1945年生まれ。1971年慶応義塾大学医学部卒。同精神神経科教室入局。桜ヶ丘保養院、東海大学医学部精神科学教室、同講師を経て、2001年より東京国際大学人間社会学部・大学院臨床心理学研究科教授。東海大学医学部非常勤教授。1981〜83年、米国メニンガークリニック、トピカ精神分析研究所留学。国際精神分析学会正会員。日本精神分析協会訓練分析家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
社会の変化に伴って、患者数は増加の一途!
他人に全く無関心。愛しているのは自分だけ。共感性のなさゆえに周囲の人を悩ませ続ける
【主なポイント】
●自己愛性パーソナリティ障害は健康な人間関係を築けないという障害
●根本にあるのは「愛しているのは自分だけ」という思い。タイプは2つで、両極端な現れ方をする
●〔周囲を気にかけないタイプ〕極端に自己中心的。他者からの賞賛を求めるが、他者への配慮はなく、傲慢・不遜な態度が目立つ
●〔周囲を過剰に気にするタイプ〕気にしているのは他者の目にうつった自分の姿。内気にみえるが、尊大な自己イメージをもっている
●価値観、家族関係など社会の変化に伴って、患者数は増加の一途
●多くの年代にみられるが、ほかのパーソナリティ障害に比べ中年層に多い
●批判や説教は禁物! 家族や周囲の人たちがとるべき好ましい対応法
第1章 自己愛性パーソナリティ障害は「関係性」の障害
第2章 恥や屈辱感が耐え難く、怒りに結びつく
第3章 治療法はオーダーメイド。マニュアルはない
第4章 できること、してはいけないこと
〔ケース例〕Aさんの場合・Bさんの場合
狩野 力八郎[カノ リキハチロウ]
監修