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「ごじゃ」の一分―竹中武 最後の任侠ヤクザ
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内容説明

竹中武の生涯を振り返った時、山口組の正史に、その名が銘記されるかどうかは定かでない。歴史には残らず、記憶に残るヤクザ―それが武の宿命だったとも言える。初公開となる「肉声ビデオ」と関係者の最新証言で綴る本格評伝。



目次

「男で死にたい」
播州ヤクザ
山口組直系竹中組
四代目山口組の暗雲
山広の命
五代目選びの苦悩
山口組離脱
山竹抗争
宅見暗殺
雪解け
中野会と弘道会
新生竹中組
遺志を継ぐ者



著者等紹介

牧村康正[マキムラヤスマサ]
1953年、東京都生まれ。立教大学法学部卒。竹書房入社後、漫画誌、実話誌、書籍の編集、映像制作などを担当。実話誌編集者として山口組などの裏社会を20年にわたり取材した。2011年、同社代表取締役社長。2013年よりフリージャーナリストとして活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

武闘派の急先鋒にして頑固一徹。金儲けは下手だが、堅気は泣かさない。ただ、己の筋を通すためだけに生きたヤクザの本格評伝「兄貴が殺られたから言うとんの違う。山口四代目が殺られとるんじゃ。よう親の敵も討てんのやったら、ヤクザやめとけ、ボケーッ!」
山口組最高幹部だった竹中武は、兄・竹中正久(山口組四代目組長)が殺された「山一抗争」の政治決着を嫌って山口組を離脱。山口組を誰より愛しながらも敵に回し、孤立無援で闘い、そしてついに敗れなかった。
長いものに巻かれず、堅気を泣かさず、金儲けが下手だった武は、「こんな生き方しかでけへんのや」と時代遅れの頑固さを自嘲し、ヤクザ仲間にさえ疎まれることを承知で「筋(すじ)」にこだわり続けた。
本書は「最後の任侠ヤクザ」とも言われる竹中武の生涯を、初公開となる本人の肉声ビデオと最新証言でたどった本格評伝である。「山一抗争」「宅見暗殺」「五代目交代劇」「中野会問題」「二代目竹中組」などの隠された真相にも迫る。

序章   「男で死にたい」
第一章 播州ヤクザ
第二章 山口組直系竹中組
第三章 四代目山口組の暗雲
第四章 山広の命(たま)
第五章 五代目選びの苦悩
第六章 山口組離脱
第七章 山竹抗争
第八章 宅見暗殺
第九章 雪解け
第一〇章 中野会と弘道会
第一一章 新生竹中組
第一二章 遺志を継ぐ者


牧村 康正[マキムラ ヤスマサ]
著・文・その他