目次
序章
有機化学の基礎
物理化学の基礎
高分子化学の基礎
核酸
セントラルドグマ
タンパク質
酵素
糖
脂質と生体膜
天然有機化合物
バイオマテリアル
著者等紹介
杉本直己[スギモトナオキ]
理学博士。1985年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。同年米国ロチェスター大学リサーチアソシエイト、1988年甲南大学理学部(現理工学部)講師、同助教授を経て、1994年より同教授。2003年より甲南大学先端生命工学研究所(FIBER)所長。2001〜2004年は甲南大学ハイテクリサーチセンター所長を兼務、2014年からは甲南大学フロンティアサイエンス学部教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
研究者養成のためのテキスト。天然物やバイオマテリアルまで含めることで、生体分子の化学的な側面がこれ1冊でわかります。本書は有機化学・物理化学・高分子化学などの化学の基本原理・概念から、核酸・タンパク質・糖・脂質などの生体分子の構造・物性および機能の本質に迫ることを主眼に置いた教科書です。
第1章でまずは本書の全体像を把握し、次に第2 3 4章で有機化学、物理化学、高分子化学などの生体分子を扱うのに必須な化学的基礎概念と手法を学びます。そして、それらの基盤化学を、第5章以下で各生体分子に応用し、その分子の構造、物性および反応を理解します。
本書では新しい知見なども豊富に紹介しました。従来の常識だけでなく、新たな常識や「非常識」も同様に学んでください。そして、読者がそれぞれ新しく素晴らしい課題を見つけ、研究を始めるきっかけにしてください。
生体分子化学の概念が深くわかり、末永く使える1冊です。自信を持ってお薦めします。
第1章 序章
1.1 生体分子の種類と役割
1.2 生体分子の相互作用
1.3 生体分子の周辺環境
1.4 生体分子のユニークな挙動
1.5 本書の活用法
第2章 有機化学の基礎
2.1 代表的な有機化学反応の分類と官能基
2.2 有機化学反応の反応機構
2.3 有機化学反応の例
2.4 分子間に働く相互作用
第3章 物理化学の基礎
3.1 化学反応とエネルギー
3.2 化学反応速度
3.3 生命体とエネルギー
第4章 高分子化学の基礎
4.1 高分子の合成法
4.2 合成高分子の化学構造
4.3 高分子溶液の物性
第5章 核酸
5.1 核酸研究の歴史
5.2 細胞内での核酸
5.3 核酸の構造と性質
5.4 核酸の合成法
5.5 ゲノム配列の解析と活用
第6章 セントラルドグマ
6.1 セントラルドグマ誕生に至る歴史
6.2 セントラルドグマにおける反応過程の共通性
6.3 ゲノムDNAの複製反応
6.4 RNAへの転写反応
6.5 タンパク質への翻訳反応
6.6 翻訳後タンパク質の動態
6.7 細胞内の生体分子環境
6.8 遺伝子発現の調節
6.9 セントラルドグマの化学的な理解
第7章 タンパク質
7.1 タンパク質研究の歴史
7.2 タンパク質の機能
7.3 タンパク質の構造とその解析方法
7.4 タンパク質の性質―安定性,立体構造形成,凝集
7.5 タンパク質の合成と精製
7.6 タンパク質工学
第8章 酵素
8.1 酵素研究の歴史
8.2 酵素および酵素反応の特徴
8.3 酵素の分類
8.4 触媒反応の機構
8.5 酵素の反応速度論
8.6 酵素反応の制御
8.7 酵素活性に関わるタンパク質以外の要素
8.8 酵素
8.9 タンパク質以外の酵素
第9章 糖
9.1 糖研究の歴史
9.2 単糖の構造と性質 ほか
第10章 脂質と生体膜
第11章 天然有機化合物
第12章 バイオマテリアル
杉本 直己[スギモト ナオキ]
著・文・その他/編集
内藤 昌信[ナイトウ マサノブ]
著・文・その他
橋詰 峰雄[ハシヅメ ミネオ]
著・文・その他
高橋 俊太郎[タカハシ シュンタロウ]
著・文・その他
田中 直毅[タナカ ナオキ]
著・文・その他
建石 寿枝[タテイシ ヒサエ]
著・文・その他
遠藤 玉樹[エンドウ タマキ]
著・文・その他
津本 浩平[ツモト コウヘイ]
著・文・その他
長門石 曉[ナガトイシ サトル]
著・文・その他
松原 輝彦[マツバラ テルヒコ]
著・文・その他
上田 実[ウエダ ミノル]
著・文・その他
朝山 章一郎[アサヤマ ショウイチロウ]
著・文・その他