内容説明
知識ゼロの状態から突然親の介護が始まった、のぼる。親の貯金がないことが分かり、介護費用は自分持ち。親の破天荒な行動についていけず、次第に心は限界を迎える。しかし今振り返れば、そこには人生の糧になるさまざまな感情があった。喜び・怒り・悲しみ。そして、介護を通して考える、生きるとは何か―。
目次
第1章 こうして僕の介護生活は始まった(母が他界した病室での出来事;仲のよすぎる家族のエピソード ほか)
第2章 介護のリアル。だから大変って言われるんだ(そもそも何から始めればいいのか;ケアマネさんは介護のプロだった ほか)
第3章 介護のお金問題。いくらあれば足りるのか(僕らを悩ませた「異次元の金銭感覚」;大学時代に既に貧乏を体験していた ほか)
第4章 父との大論争を経て思う「家族の在り方」(そもそも「いい家族」とは一体何か;「こうあるべき」が介護を苦しくする ほか)
第5章 準備を始めないとヤバい時代がもう来てる(老後の準備について親に聞きにくい問題;始める前に「絶対に無理しない」と決める ほか)
著者等紹介
のぼる[ノボル]
1986年、東京都生まれ。元プロサッカー選手。母は15年前に他界、父が脳梗塞になったのを機に介護を始め、そのありのままの日常をYouTubeで発信。2022年には日本テレビ『スッキリ』に取り上げられ話題となり、2024年1月現在、総再生回数は7,500万回を超す。また、介護の傍ら、1男1女の子育て奮闘中でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
YouTubeで大人気! 親の介護の日常を発信するのぼる氏、初の著書。
父の病気・転倒をきっかけに、知識ゼロの状態からいきなり介護する生活が始まったのぼる氏。それは、今後繰り広げられる父との闘いの幕開けも意味した。「お金がないから入院費は払えない」「締め付けられるのは嫌だから骨盤ベルトはしたくない」「ここの先生より違うところで診てもらいたい」。よかれと思って言っていることでも、首を縦に振らない父。お互いの些細な認識のズレから、二人のバトルは日に日に熱を帯びることになった。
家族と言っても、父と子は別々の人間。性格も、考えていることも違う。その中で、どう介護と向き合えばいいのか。本書では、のぼる氏が知識ゼロからどのように介護をしていったのか、父とどのように折り合いをつけながら生活しているのかをエッセイのように紹介しつつ、数年の介護生活で学んだ「いろは」も紹介します。
団塊の世代が後期高齢者となり、今後ますます高齢化が進む中で、誰もが介護と向き合う日がやってきます。そうした将来になったとき、のぼる氏のリアルな介護の日常が、何かの助けになるはずです。