ピアノは夢をみる
内容説明
あるまぶしい朝、そのおじいさんのようなピアノは、ごつごつと、しずしずと、そして威風堂々と、わたしのところにやってきました。昔々ドイツのノイマン社で「ピアノ」になり、はるばる日本にわたってきたピアノなので、わたしは「ノイマンじいさん」と呼んでいます。話せば長いいきさつとご縁があって、「ノイマンじいさん」は、余生をわたしのところで過ごすことになりました。この本は「ノイマンじいさん」がうとうとしながら語ってくれた物語を、ゆっくりゆっくりきいて、ゆっくりゆっくり詩と絵にしたものです。
著者等紹介
工藤直子[クドウナオコ]
1935年生まれ。詩人。2008年『のはらうたV』で講談社野間児童文芸賞受賞
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年生まれ。元・旭川市旭山動物園飼育係。1995年『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)