岩波セミナーブックス 新約聖書の女性観
目次
第1講 序章―課題と方法
第2講 イエス伝承の女性観
第3講 マルコ福音書の女性観
第4講 マタイ福音書の女性観
第5講 ルカ福音書の女性観
第6講 ヨハネ福音書の女性観
第7講 パウロの女性観
第8講 パウロの名によって書かれた手紙の女性観
第9講 「トマスによる福音書」の女性観
第10講 終章―まとめにかえて
付録 (「姦淫の女」の物語と「正典」の問題;イエスとマグダラのマリア)
出版社内容情報
原始キリスト教における女性の地位は,家父長制の色濃いユダヤ社会やヘレニズム・ローマ社会にあっては例外とも言える独得なものだった.本書は,福音書やパウロ書簡などの女性観を分析して,“女性解放神学”との対話を試みる.