あらゆることは今起こる (シリーズ ケアをひらく) (シリーズケアをひらく)
私の体の中には複数の時間が流れている 眠い、疲れる、固まる、話が飛ぶ、カビを培養する。 それは脳が励ましの歌を歌ってくれないから? ――ADHDと診断された小説家は、薬を飲むと「36年ぶりに目が覚めた」。 私は私の身体しか体験できない。 にしても自分の内側でいったい何が起こっているのか。 「ある場所の過去と今。誰かの記憶と経験。出来事をめぐる複数からの視点。 それは私の小説そのもの」 と語る著者の日常生活やいかに。 SFじゃない並行世界の、かつてない精密な報告書