【伊賀猿 IGAZARU】
伊賀猿。それは伊賀の素材にこだわり、
先人たちから受け継いだ酒作りの技術と思いを現代へと繋ぐ酒。
伊賀忍者の里としても世界的に有名な三重県伊賀。
その地で活躍した伊賀忍者衆の大将「木猿」という人物がいたと、いくつかの文献に記載されています。
木猿は忍術の名人として知られており、木から木へと猿の様に飛び廻るその姿から「木猿」と呼ばれたとされています。
このことからも「猿」という言葉には優れた忍術使い(技術者)への尊敬の念を込められていたこと、そして若戎酒造、重藤家初代当主「俵屋三之烝」から受け継がれる伊賀の上忍の信条。
そして若戎酒造の技への尊敬の念を込め「伊賀猿」と命名しました。
【伊賀猿のこだわりと想い】
(1)素材へのこだわり
「伊賀猿」は、伊賀市にて栽培される「伊賀山田錦」を原料米とし、使用する酵母は三重県酵母である「MK-1」そして「MK-3」を独自ブレンド。
また、酒造りを行なう若戎酒造株式会社で使用する仕込み水は、伊賀盆地、室生赤目青山国定公園の山々から流れ出た軟水の伏流水を使用し、若戎らしさと革新を併せ持つチャレンジングな日本酒を実現いたします。
(2)味わいへのこだわり
伊賀猿を共同開発する若戎酒造株式会社の高松杜氏。高松杜氏が培われた経験の中で積み上げられた酵母ブレンド技術。伊賀猿においてもその技術を使い、三重県酵母である「MK-1」「MK-3」の2つの酵母を独自の割合でブレンドすることにより、それぞれの持つ特徴が複雑に合わさった他にはない味わいを実現。若戎、そして高松杜氏による長年の経験とその確かな酒造りの技術。そして先人たちの知恵と技術を現代へと繋ぐ味わいを目指します。
(3)令和の大改修により生まれ変わった若戎令和蔵
若戎酒造では、本年9月に空調設備を整え、通年酒造りを行うことができる「四季醸造」システムを導入した蔵に改装しました。
伊賀猿は通年安定した酒造りを行うことができる新たな蔵で行う最初の共同開発事業によるオリジナル日本酒です。
そして伊賀猿は三重の地酒の新たな一歩を踏み出す世界で1つだけの日本酒を目指しています。
この取り組みは、「皆で一緒に向上しよう、皆で一緒により良いものを造ろう」という初代当主、そして伊賀「上忍」の生活信条を次世代に繋げる一歩でもあります。
【若戎酒造 高松誠吾杜氏】
山形県の鯉川酒造で杜氏を勤め、2017年から若戎酒造杜氏に就任。
以降、全国新酒鑑評会で連続金賞受賞。三重県の新酒鑑評会では首位知事賞受賞など、数々の受賞歴を持ちます。