【ジンファンデルのイメージ変わるかも!? 】
スリー オールド ヴァインズ ジンファンデル コントラ コスタ カウンティ 2018
ワイン詳細 | |
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醸造について | ステンレスタンク発酵、アメリカンオーク&フレンチオークで熟成 |
飲み頃温度 | 13 - 15℃ |
おすすめグラス | ボルドーグラス |
栓のタイプ | コルク |
内容量 | 750ml |
《生産者について》
スリーのオーナーであるマット・クライン氏は、当店でも人気の「クライン・セラーズ」の共同創業者。今のクラインのオーナー、フレッド・クライン氏は兄です。主にサン・フランシスコの東に広がる「コントラ・コスタ・カウンティ」という地域のブドウからワインをつくります。
特徴はとてつもない高樹齢のブドウの樹からワインをつくること。1800年代植樹、つまり120年以上前の貴重な古木もあるといいます。それだけブドウの樹が長く生きるには、特殊な条件が必要です。特に大きな要因が砂地の土壌であること。「フィロキセラ」と呼ばれるブドウの根をかじるアブラムシが生育できないので、接ぎ木していない自根のブドウだからこそ、これほど長く枯れないのだとマットは語ります。さらに砂地であることは他の植物の栽培に適さないということ。だから禁酒法時代も植え替えをされずに残されたのです。
《このワインについて》
無灌漑(水やりをしない)の畑で栽培される樹齢100年以上の古木からつくられるジンファンデル。ブレンドされるマタロという品種は120年以上になるといいます。雨の少ない地で無灌漑の栽培をするので、ブドウの根は水を求めて地中深くに伸びます。地中深くには地表の熱が届きにくいこともあってか、このワインはアルコール度数が高いにも関わらず、きちんと酸味を蓄えています。
熟したブラックベリーやピリッとするスパイスのアロマ。砂ぼこりのようなニュアンスも感じます。カリニャンのブレンドと樽熟成によってか、コーヒーの風味も。大変濃厚な味わいでタンニンも力強いのですが、特筆すべきはそこではありません。低価格ジンファンデルにありがちな甘やかな風味が抑えられ、芯のとおった酸味が全体を貫いている。そして余韻には複雑な風味がボリューム豊かに広がります。
他のジンファンデルにはない端正な雰囲気ゆえに、あなたのジンファンデル感を変えてくれるかもしれません。