中国古窯巡歴行記/木村 貞雄
■□ 著者のプロフィール ――――――――――――――□■
私は昭和7年(1932年)2月に韓国京城市(現ソウル市)で生まれた。父が財閥系の商社に勤務していた関係で、小学校、中学校二年生まで中国山東省青島市、洛南市で幼少年期を過ごした。父は中国古陶磁器の鑑賞、収集の趣味を持ち、中国の骨董屋に行く時はいつも私を同伴させた。昭和20年(1945年)の第二次大戦敗戦後、一家六人は中国より日本に無一物で引き揚げたが、その後は私は中学三年以後高校(旧)大学を経て、地方の民間会社に40年勤務後63歳で退職、本籍地の九州に戻った。
その後20年間父の趣味を引き継いで、中国古陶磁器の鑑賞に没頭したが、父の如く収集までは余裕は無く、その代り中国各古窯址を自分の目で見て、それらがどの様な土地環境で製作されたのか見聞することにし、14年間に三回にわたり巡歴した。
その見聞録を著書にまとめ「中国古窯巡歴行記」として出版したのが本書である。
私は昭和7年(1932年)2月に韓国京城市(現ソウル市)で生まれた。父が財閥系の商社に勤務していた関係で、小学校、中学校二年生まで中国山東省青島市、洛南市で幼少年期を過ごした。父は中国古陶磁器の鑑賞、収集の趣味を持ち、中国の骨董屋に行く時はいつも私を同伴させた。昭和20年(1945年)の第二次大戦敗戦後、一家六人は中国より日本に無一物で引き揚げたが、その後は私は中学三年以後高校(旧)大学を経て、地方の民間会社に40年勤務後63歳で退職、本籍地の九州に戻った。
その後20年間父の趣味を引き継いで、中国古陶磁器の鑑賞に没頭したが、父の如く収集までは余裕は無く、その代り中国各古窯址を自分の目で見て、それらがどの様な土地環境で製作されたのか見聞することにし、14年間に三回にわたり巡歴した。
その見聞録を著書にまとめ「中国古窯巡歴行記」として出版したのが本書である。