待宵の水平社宣言 / 駒井忠之
全国水平社は、1922年3月3日に創立された。そこで掲げられた水平社宣言を、創立時期に書かれた西光万吉や平野小剣をはじめとする創立者たちの文章を手がかりに、宣言に込められた理念や思想、その世界観を読み解く。全国水平社は、現在の奈良県御所市柏原で生まれ育った青年たちが中心となり、1922年3月3日に京都市公会堂で創立された。創立大会で全国水平社は、「人間を尊敬する事によって自ら解放せん」と宣言し、人間の尊厳と平等、部落解放の実現を求めて運動を展開した。<br />崇高な理念が掲げられた水平社宣言は、句読点を含めて655文字という短い文章のなかに、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」という結びの一文も含めて、個人それぞれの想像力に解釈が委ねられるそんな表現が含まれている。全国水平社創立時期に書かれた西光万吉や平野小剣をはじめとする創立者たちの文章を手がかりに、水平社宣言に込められた理念や思想、あるいはその世界観を読み解く。<br>駒井忠之
解放出版社
2024年06月
マツヨイ ノ スイヘイシヤ センゲン
コマイ タダユキ
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