幻影 / 鈴木ますみ/〔作〕
女神がおりてきた。とうとう私は女神と。でも、またアレに飲まれそうになる。美術館の図録のように眺めていたくなる「絵画絵本」心の闇や生と死に向き合う大人向けの物語です。インパクトのある絵画を生み出す著者が贈る絵本。まずは物語の追及を超えて、展覧会の図録のように眺めてみてください。何度もページをめくるうちに、著者の強い思いが伝わってきて、「生きる」ことについて深く考えさせられます。心に闇を抱えた方、生きにくさを感じている方、幸せの追求に疲れた方、それぞれに何かを残してくれそうな1冊です。【著者の思い】わたしは、ぶつけたかった。わたしの苦しみを思い知れ、と。<BR>わたしの悲しみがわかるか? わかるはずないだろう、と。どうしても、描かないわけにはいかなかった。生きるために、必要なことだった。<br>