女ざかり: ある女の回想 (上)/ シモーヌ ド ボーヴォワール (著), 朝吹 登水子,二宮 フサ (訳) /紀伊國屋書店
大学卒業後,高校教師として赴任するボーヴォワールとサルトル。ふたりの間に育ちゆく愛情と仕事への情熱。しかし世界の情勢は厳しい。スペイン内戦,ナチスの抬頭,そして大戦。召集されてゆくサルトルや抵抗運動に斃れた親友や仲間たち。やがて来るパリ解放まで,これはきびしい試練と闘いつつ変貌するひとりの女の実存の姿を描く一大モニュメントである。