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井上準之助 全5巻揃 明治百年史叢書 状態良好 1982年
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井上準之助論叢編纂会 編

天や小口に写真のようにシミが僅かにありますが、それ以外は問題ございません。どうぞよろしくお願いいたします。

井上準之助 1 論叢
1巻は、戦後における我が国の経済及び金融経済、国際金融の現状及び改善策、国民経済の立て直しと金解禁、世界不景気と我国民の覚悟、金再禁止と我財界の前途他。

井上準之助 2 論叢
2巻は、日本銀行行員時代、横浜正金銀行時代の講演・演説等22。日銀総裁時代(第一次)の演説・講演、大蔵大臣(第一次)時代の演説、閑居時代(第一次)の講演(人口増加に伴う諸問題、朝鮮に対する国民の責務、など講義演目9題。

井上準之助 3 論叢
3巻は、日銀総裁(第二次)時代、閑居時代(第二次)、大蔵大臣時代(第二次)の講演、演説等34、民政党筆頭総務時代に於ける金輸出再禁止に関する質問演説。

井上準之助 4 論叢
4巻は論文・雑録。銀行の資本金高制限の議に就て、銀行員の心得一斑、英国銀行間に行はるる信用状、預金利子の標準に就て、銀行支店制度の利害得失、日本の財政経済、ドーズ案成立の事情とその影響、英米実業家の態度、高等教育と実業家ほか。

井上準之助 5 伝記
井上が血盟団員小沼の凶弾に倒れた昭和7年2月から7ヶ月後、論叢編纂会が組織され、2年余で全巻が完成。第5巻は生い立ちから遭難死に至る生涯、人となりを記した伝記篇。1.学生時代 2.日銀行員時代 3.横浜正金銀行員時代 4.日銀総裁時代5.大蔵大臣時代6.閑居時代他。

井上 準之助は、日本銀行第9、11代総裁。山本、濱口、若槻内閣で大蔵大臣に就任
 日本銀行に入行。日銀総裁時代に起きた昭和金融恐慌の際には高橋是清と混乱の収拾にあたった。山本内閣で蔵を務めた際は関東大震災の混乱の中でモラトリアムを断行。第二の「渋沢」と称される存在となった。井上は金本位制への復帰を目指す濱口雄幸からの依頼で、大蔵大臣として入閣した。1929年までは、金解禁を否定していたが、大臣としては緊縮財政路線を取り金解禁を実現。しかし、世界恐慌もあいまって日本経済はデフレーションに陥った(昭和恐慌)。緊縮財政を進める中で、海軍の予算を大幅に削減したことは、海軍軍令部や右翼の恨みを買い、統帥権干犯問題と血盟団事件を招いた。蔵相時代の経済の悪化などを理由に血盟団から暗殺された。
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