【初版本】 南欧怪談三題 転換期を読む
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南欧怪談三題
転換期を読む
ランペドゥーザ,ジュゼッペ・トマージ・ディ/フランス,アナトール/メリメ,プロスペル【著】
西本 晃二【編訳】
未来社 2011 初版
非ヨーロッパ世界とヨーロッパ世界においてかなりの違いがある「怪談」のあり方。キリスト教の一神教的万物支配から脱しつつかつルネサンスの理性万能主義にも圧されず、限りある存在の人間と外界世界との間に忍び入る“不思議な物語”――そのなかでも南欧を舞台にした怪奇譚三篇を選りすぐり、軽妙な文体で訳した一冊。『亡霊のお彌撒』(A・フランス)『ヰギヱのヴェヌス』(P・メリメ)『鮫女』(G・T・ランペドゥーザ))の三篇を収録。
『カルメン』で知られるP・メリメや『山猫』のG・T・ランペドゥーザ、ノーベル文学賞受賞のA・フランスが織りなす、南欧を舞台にした選りすぐりの怪奇譚を軽妙な文体で訳出した一冊。日本の怪談では味わうことのできない異なる怖さと異様さが満喫できる。(データベースより)
ヨーロッパの怪談(短編3本)の翻訳です。
最初は、難解でとっつきにくいと思いましたが、途中から夢中になって読み、一気に読み終えてしまいました。
50年〜100年前の著者が、さらにその前の時代を描写しているので、ヨーロッパの両方の時代の雰囲気を楽しむことができ、現代もの、日本文学とは異質の面白さがあります。
今後、ヨーロッパ旅行をする前やその最中に、あるいは、深夜に静かな部屋で読み返したいと思います。
余談ですが、日本語訳が非常に素晴らしいので、外国文学を読むと違和感のある人、翻訳を勉強している人にも一読をお勧めします。
訳者が最後に、「怪談」とは「人間の理性では説明のつかない超自然、神秘的な事件を扱っている物語をいう」と書くとおり、怪談と聞いて想像するおどろおどろしいものではなく、ロマンチックな趣がある作品ではないかと思います。(レビューより)
#メリメ
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西本 晃二【編訳】
未来社 2011 初版
非ヨーロッパ世界とヨーロッパ世界においてかなりの違いがある「怪談」のあり方。キリスト教の一神教的万物支配から脱しつつかつルネサンスの理性万能主義にも圧されず、限りある存在の人間と外界世界との間に忍び入る“不思議な物語”――そのなかでも南欧を舞台にした怪奇譚三篇を選りすぐり、軽妙な文体で訳した一冊。『亡霊のお彌撒』(A・フランス)『ヰギヱのヴェヌス』(P・メリメ)『鮫女』(G・T・ランペドゥーザ))の三篇を収録。
『カルメン』で知られるP・メリメや『山猫』のG・T・ランペドゥーザ、ノーベル文学賞受賞のA・フランスが織りなす、南欧を舞台にした選りすぐりの怪奇譚を軽妙な文体で訳出した一冊。日本の怪談では味わうことのできない異なる怖さと異様さが満喫できる。(データベースより)
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最初は、難解でとっつきにくいと思いましたが、途中から夢中になって読み、一気に読み終えてしまいました。
50年〜100年前の著者が、さらにその前の時代を描写しているので、ヨーロッパの両方の時代の雰囲気を楽しむことができ、現代もの、日本文学とは異質の面白さがあります。
今後、ヨーロッパ旅行をする前やその最中に、あるいは、深夜に静かな部屋で読み返したいと思います。
余談ですが、日本語訳が非常に素晴らしいので、外国文学を読むと違和感のある人、翻訳を勉強している人にも一読をお勧めします。
訳者が最後に、「怪談」とは「人間の理性では説明のつかない超自然、神秘的な事件を扱っている物語をいう」と書くとおり、怪談と聞いて想像するおどろおどろしいものではなく、ロマンチックな趣がある作品ではないかと思います。(レビューより)
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