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知られざる秘密を暴く時代への挑戦誌 ヴァジラヤーナ・サッチャNo.2 オウム出版
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特集 宗教にだまされるな!!

現代の宗教は救いとなり得るか

宗教とは何であろうか。広辞林の定義によ ると、宗教とは「無限・絶対の超人間的なもの、すなわち神仏を崇拝・信仰し、儀式を行う制度。また、その教義」である。

 人間の歴史において、宗教は常に重要な役割を演じてきた。なぜだろうか。その答えの 一つは、人間には常に、自分の力では打ち勝 つことのできない力が存在し、説明のできな い恐怖・神秘が存在したということである。 それは科学万能と言われる現代においても変 わらない。機械文明の与えてくれる便利さの中で生活する現代人が、日常生活の中で神秘に遭遇することはまれかもしれない。しかし、 科学の最先端を行く宇宙工学によって月面
に降り立った宇宙飛行士が帰還してから宗教的な仕事に就いたということは、現代のフロンティアである宇宙には、神秘が存在することを物語っている。また、身近な日常においても、現代科学では説明のできない問題・恐怖が存在する。その代表的なものが死である。 人はなぜ死ぬのか。肉体の死は精神の死を意味するのか。死後も続く魂というものは存在 するのだろうか。これら多くの疑問が存在する。

 宗教は、これらの疑問に対する解答を人々に与えてきた。死に関して言えば、世界の三大宗教はすべて、死後の世界が存在すると説く。例えば、仏教の輪廻理論は、同じ魂が何度も何度も再生し、その再生はカルマ、つまり蓄積した行為によって決定されると説く。 仏教の根源的な教義を学ぶなら、死に関する ひとつの系統だった明快な説明が見つかる。

 では、現代日本の宗教事情はどうであろうか。現代の日本人は、宗教心を持っているのだろうか。この答えの一つは当然ながら、日 本人が死に対してどのような考えを持ち、死にどのように対処しているかを見ることによっ て知ることができる。現代の日本人のほとんどは、何らかの病にかかって病院で死んでいく。

宗教が本物であるかどうかの条件は五つ存在する。

①教義に矛盾がないこと
② きちんとした修行体系があること
③ その修行体系を実践して目的地に到達した人がいること
④グル(霊的・精神的指導者)が存在すること
⑤ 修行を早めるイニシエーションが存在すること
である。


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麻原彰晃
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